2020年6月1日、自身のTwitterにて翌年1月末での引退を発表した阿部乃みくさん。
7年半の活動に終止符を打つ事を決意した理由、今までの事やこれからの事についてお話いただきました。
＜共演した方とはめっちゃクリーンな関係です（笑）＞
■早速ですが、引退まで残り1ヶ月半ほどになりましたが今の心境をお聞かせ下さい。
阿部乃 引退発表をしたときは、これからどうなっていくんだろう？とか引退後の新生活とかを色々考えてすごくワクワクしてたんですけど、今は撮影も全部終わってこの業界から離れていくんだっていう実感がすごくて、さみしいっていうのが9割くらいですね。
■ズバリ、どうして引退を決意されたんですか？
阿部乃 きっかけは病気をして将来のことを考えるようになったからです。7年半くらい活動してきて、これ以上もうやりたい事・自分から発信したい事もなくなったので、ちょうどいいかなと思って引退を決めました。
■この7年半の活動のなかで印象深かったことを教えて下さい。
阿部乃 お仕事で芸能人の方とご一緒できたのが嬉しかったですね！『テレビの人だ～』って。
― 例えばどんな方と？
阿部乃 芸人さんで品川庄司の庄司さん、ジャングルポケットさん、とろサーモンさんとか。面白過ぎてめっちゃ覚えてます（笑）。もうインパクトがすごかった！
― 共演したお笑い芸人の方と連絡先交換しちゃったりとか…
阿部乃 全然ないです（笑）！そもそも控室も別だったので、プライベートな事を話す時間はあんまりなかったです。
― その後ナニかあったとかも…
阿部乃 クリーンです！めっちゃクリーンです（笑）！！
― （笑）めっちゃクリーンって書いておきます。
阿部乃 面白味がないほどにクリーンです（笑）！！
＜親友きずぽんとのガチレズが恥ずかしかった～(*ﾉωﾉ)＞
■続いてKMPの作品についてお聞きします。KMPの数ある作品のなかで想い入れのある作品を教えてください。今回は阿部乃みくさん出演作品のジャケットをご用意させていただきました！
阿部乃 （ジャケットを広げながら）…すごい！いや、すごいですね！「みりおん学園祭」とか懐かしい！めっちゃ覚えてる！2017年、そんな前なのか～。わ～！なつめ（なつめ愛莉）もるーちゃん（佳苗るか）もいる！
― もう広げきれないくらい…
阿部乃 めっちゃありますね～！コレあったあった！懐かしい～！
― ものすごい数の作品に出ていらっしゃいますが、作品の内容は覚えているものなんですか？
阿部乃 覚えてます、覚えてます！いろいろ節目っていうか、これは（レアル：女子校生孕ませレ●プ中出し20連発）撮影したのが年末の仕事納めで『今年の仕事納めはレイプか～』みたいな話を監督としてました（笑）。
― シュールだ～（笑）
阿部乃 あとこれは「つり」した！
― 「つり」？
阿部乃 「つり」！（レアル：緊縛鬼イカセ）
― あ～「吊り」！ ※エロタイムは完全に「釣り」だと思ってました。
阿部乃 今まで緊縛はしたことがあったんですけど、上から吊られるのは初めての経験でした。有名な縛師の【奈加あきら】さんに縛っていただいて、業界の有名な方に吊っていただけるなんて！と感動しました。
― 痛くないんですか？
阿部乃 私は全然痛くなかったです！筋肉とかの付き方によったりもするらしいんですが、奈加さんが痛くないように考えながら縛っていただけたので、すごく体重を掛けやすいというか全然痛くなかったです。
― へ～！！
阿部乃 あと、このユニットの作品（BAZOOKA：マシュマロ3d＋）はきずぽん（佐倉絆）が出てるんですけど、もともと私は「マシュマロ3d＋」っていうユニットにいて、メンバーそれぞれと共演はあったんですが、みんなでレズをするとかみんなで裸を見せ合ってとかがなかったので、やたらと気恥ずかしかったです。
あと、このきずぽんのレズ（million：佐倉絆 レズ4本番）はプライベートで仲が良過ぎて、ふざけてキスとかはあったんですけど、ガチガチにレズするのは恥ずかしくて…。きずぽんもめっちゃ恥ずかしがってました（笑）。この作品に呼んでもらえて楽しかったですね。
― 変わったものだと、男の子になっちゃった作品も面白いですね。（宇宙企画：オトコとして育ってきたボク）
阿部乃 これファンデーションと眉毛しかメイクしてもらえなくて、そんなことあるん？って（笑）。麻里梨夏ちゃんとレズはしたことあったんですけど、男装でレズをしたことがなかったので。なかなか風変りですよね。でも趣味だったんで嬉しかったです。
― 趣味だった！？
阿部乃 男装が趣味なんです。
― そうなんですね！
阿部乃 もともと男装作品はあるんですけど、それで誰かと共演とかはあんまりなくって。
― みくさんの男装はめちゃくちゃカッコ良さそう…
阿部乃 ありがとうございます（照）。恥ずかしいですけどね…。改めて見るとこんな感じなんだ～って。
― 男装の写真はTwitterとかで？
阿部乃 はい、昔は結構あげてましたね。最近は全然してないんですけど。昔は男装で普通に街歩いたりとかしてました。
― すごい！！
＜作品は出演者とスタッフの努力の結晶です！＞
― では次はVRの方を…ジャケットをどさっとご用意しました。
阿部乃 VRもめちゃくちゃたくさんありますね（笑）！
― 最初、VRの撮影ってどうでした？
阿部乃 もともと主観の作品も多かったので違和感なかったですね。相手が動いてもらえないのと会話をひとりでするのと、カメラがここ（目の前）にしかなくて動かないので、自分が動いてカメラを活用しなくちゃいけないというのはDVDとは違うなぁと感じましたけど、実際やる分には困らなかったです。どっちかというとVRの撮影の方が好きでした。
― それはどういった点でVRの方が好きだと感じられたんですか？
阿部乃 動くカメラの位置を把握して自分も動く、というのを考えるのが苦手で…。あと、男優さんと息を合わせなくていいというか（笑）、自分で台本から流れを覚えて時間を考えて、という方が結構得意だったのでVRの撮影は好きでした。
― すごいですね！VRの申し子！
阿部乃 あと、この作品が好きです！（KMPVR：結婚式前夜、大好きな元彼との～）初めてウェディングドレスを着た撮影で、これストーリーが良過ぎて撮影しながら感極まって泣いちゃって…。結構画角もこだわってて、密着感がすごくあるのでイチャイチャ好きな方にはオススメです！
― それは是非観なくては！
阿部乃 あとこっち（KMPVR：みくをスノボに連れてって）は、実際に私がスノボしてるところも撮影していて、彼女とスノボデートしてる感じがめちゃくちゃ伝わると思います。それでエロの部分もしっかりあるので、導入部分から観て楽しめる作品ですね。
― みくさんのスノボのスキル方も楽しめる作品ですね。
阿部乃 ちゃんとめっちゃ滑ったんですよ！ただ、撮影スタッフさんたちがみんな滑れなくて（笑）
― え！じゃあ、滑ってるところはどうやって撮影したんですか？
阿部乃 途中までスタッフさんが先に行って『ここまで滑ってきてくださ～い』『は～い』って感じで滑って、また途中までスタッフさんが行っている間ずーっと待ってて…を何回かやってという感じでした（笑）
― 地道！
― 次は2019年の超大作「LIFE！！」の思い出を。（KMPVR-彩-：ウェルカム新時代！KMPVR史上最大の長尺ストーリー！LIFE！！）
阿部乃 これめっちゃ売れたらしいですね！
― はい、マジでめっちゃ売れました（笑）！
阿部乃 私は途中からの参加だったので後から現場に行ったんですけど、楽屋に入った瞬間に[オンナ]がたくさんいるんですよ（笑）。AV女優の楽屋というより、女子会！みたいな楽屋で畳の上でみんなくつろいでて。現場でなかなかお会いしない方もいて、華やか～！みたいな（笑）。発売前に出たPVみたいなわちゃわちゃ感が撮影中もあったのですごく楽しかったですね。特に普段お姉さん役が多いAIKAさんと学生服を着て一緒に撮った教室のシーンがホントに楽しくて自由にやらせていただきました。
― 実はエロタイムもその日現場を見学させていただいたんです。
阿部乃 えっ！そうなんですか！？あの日めちゃくちゃ人が多かったじゃないですか。人が多すぎて、こんな現場珍しいなぁみたいな（笑）。ホントに大作を作っている実感がしました。
― 撮影自体は1日で終えられたんですか？
阿部乃 はい。ただ、めっちゃ遅くまでかかっていた気がします。同じスタジオで何班も同時進行で撮って…というのが結構うまくいっていたと思いますね。みんなで頑張りました！
― スタッフさんの段取りも素晴らしかった作品ですね。
阿部乃 ホントそう思います。麻里梨夏ちゃんも加藤ももかちゃんも出演シーンが多いのにめちゃめちゃ頑張ってて、みんなで『すごいな～』って言ってました。
― 是非みんなの努力の結晶を観ていただきたいですね。
阿部乃 観て欲しいです！めっちゃ長いしね！
― 全部で7時間くらいかな？ ※実際には6時間でした。
阿部乃 すごい！ヒマな時に30分ずつ毎日観る、みたいな（笑）！
― レビューやTwitterでは『一気に観ました！』というユーザーさんもいらっしゃいましたよ。
阿部乃 ヤバーい！！それヤバいですね！！VRのバッテリー持たなそう（笑）
― こう見ると、共演作が結構多いですね。
阿部乃 共演多いですね。KMPさんだと撮影だけじゃなくてイベントとかも一緒にいることが多いのでホントによく共演しています。
― そうするとチームワークもできてくる？
阿部乃 そうですね。るーちゃん（佳苗るか）とかはよく撮影してたので、阿吽の呼吸じゃないですけどお仕事しやすいっていうのはありますね。
― じゃ、共演相手が新人さんだったらアドバイスとかも？
阿部乃 やたら振ってあげたりとかしてましたね。『わかるー！最初はそうだよねー！』っていう気持ちで。おこがましいですが、裏で言葉でアドバイスをするよりも撮影のなかで『もっと前に行けー！』って感じで振っていました。
― すごい！そういうところも共演作を観るときの注目ポイントですね！
阿部乃 AVの観方が変わるかもしれませんね！
＜AV女優から、ひとりの女の子へ。＞
■いよいよ来年1月に引退作が発売となるわけですが、KMPで引退作を撮る事になったいきさつを教えて下さい。
阿部乃 私「○○デビュー」というのが無くて、まんべんなく色々なメーカーさんを回ってたんで、事務所の方に『引退作どこで撮りたい？』と聞かれたときに、最初は『どこでもいいです』って…。それじゃあやっぱり一番お世話になったのはKMPさんだよねってことになって、マネージャーさんとKMPさんがお話をしてくれたんです。その時にKMPさんから『専属で』というお話をいただいて。…でも、逆に大丈夫かなと（笑）。
― と言うと？
阿部乃 今まで共演作や企画が多かったので、引退作を撮っていただけるだけでもありがたいのに、専属って大丈夫？って感じで。でも嬉しくて『宜しくお願いします』と。
■引退作の撮影はどうでしたか？
阿部乃 楽しかったです！！なんか同窓会みたいで楽しいっていうか、色々思い出しながら撮影できて。一番最後のシーンは『はぁ～もうこれで最後か～』って思ったら、ぶわーって泣けちゃって…。作品としての楽しさもあり、引退作としての納めどころもあって、1本のなかで2度美味しい作品になっています。
― みくさんのなかで最高傑作ができた実感がありますか？
阿部乃 もう集大成って感じでした！今までの作品が消えるものではないですし、改めて昔の作品を見返してもらった時でも感慨深いなって思ってもらえる引退作になったと思います。
■引退後はどんな活動を予定していますか？
阿部乃 引退するまでは次の事を考えないようにしたいので、引退後はちょっとしたニート期間を経てゆっくり考えようかと思っています。
― ニート！？
阿部乃 はい、目標は社会復帰です。今、結構メディアに出て引退後も活動されてる方も多いんですけど、そういうのを一切せずに一般社会で荒波に揉まれて生きていこうかなと思っています。
― そうすると、ファンの皆さんは引退後はみくさんに会えなくなっちゃうということですか？
阿部乃 そうです。作品の画面越しでしか会えなくなりますね。
― えーーーー！！！
阿部乃 ファンの方に『Twitterしないの？』『ツイキャスしないの？』『撮影会しないの？』って聞かれるんですけど、引退ってそういうものだよねって。
― 完全にひとりの女の子に戻るという…
阿部乃 はい！昔はそうですよね、引退したら会えないっていう。やっぱり私もはっきりしたいなっていうのがあって…。それでも事務所の方は『在籍しながらお仕事しなよ』って言ってくださったんですけど『引退します』とキッパリ言って辞めることにしました。
― でもこれだけ有名になられてしまうと、なかなか普通の生活を送るのは難しいかなという気がするのですが…
阿部乃 結構そう言われるんですけど、私ホントに声掛けられないですしバレないんですよ！オーラゼロというか空気に溶け込むのが上手いみたいで（笑）。ひとりで飲みに行ったりするんですけど、カウンターで飲んでると『お姉さん何してるの～？』って絡まれるじゃないですか。『あ、フツーにその辺で働いてますが…』みたいな。『その辺ってなに～？』ってすごいしつこい人には『あ、AV女優をさせていただいてます』って言ったら『え！？…あ…そうなんだぁ…』って（笑）。そんな感じなんで、その点に関しては平気かなって思っています。
― もしかしたらファンの皆さんは引退後にひとりで飲んでいるみくさんに…
阿部乃 遭遇する可能性ありますよね！ファンの方たちには『街中で会ったらしゃべるよ』って言ってるんですけど、7年半やってるのに5人くらいしか声掛けられたことないです（笑）。
― 本当に一般人になっちゃうんですね…
阿部乃 はい、パンピです（笑）！
■では最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。
阿部乃 引退発表してからもう半年くらい経って私はだんだん実感してきましたが、ファンの皆さんはいかがでしょうか？いっぱい作品がありますし、これからも画面の向こうではシモのお世話もできるので、時々思い出して阿部乃でヌイたり、こういったメディアに出ている動画で思い出を振り返ってくれたら嬉しなと思います！これからパンピとして頑張っていきます。今までたくさんの応援、そして愛していただいてありがとうございました！
★★★★★★★★★★★★
阿部乃みくさん、7年半お疲れ様でした！
エロタイムはず～っとみくさんのファンです！
いつか飲み屋でバッタリ出会えることを楽しみにしています！
本当にありがとうございました！！
（インタビュー・文・撮影・構成／エロタイム）
